ペットショップ事業を始める前に知っておくべきメリットとデメリット

クリエイティブなマインドで起業家精神にあふれた動物好きの人なら、ペットショップ屋さんを開くことは正しい選択かもしれません。

ペットショップ事業の運営は、純粋かつ素直で、可愛い動物たちをお客様として相手にする楽しさと個人的な満足感を味わうことができるうえ、お店として成功すれば高収益のビジネスにもなりえます。ペット用品協会によると、全世界の統計から人々は2019年に725億6000万ドルを犬のために費やし、その額は2021年には753億8000万ドルまでに増加すると予想されており、順調に安定した上昇傾向を維持しているとのことです。ここでは、ペット市場でビジネスを始めたい場合に考慮すべきポイントをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!

メリット

ペットショップ事業を自分で行うには、明確な利点がいくつかあります。自社開発のアイテムや製品を選択することができ、よりカスタマイズされたサービスを提供し、ペットコミュニティに属するお客様との関係を構築することができるでしょう。このほかにも、もっと特殊なメリットもあります。詳しくは以下をご覧ください。

・ユニークなニッチを特定できる

大手ペットショップではあまり取り扱いのないレアな商品やサービスを提供することで差別化を図ると、それが自社の強みになります。例えば、飼い猫に高級なオーガニックフードを与えている消費者は、小規模なペットショップで買い物をすることが多いでしょう。というのも、小規模なショップでは総合的にみて、フランチャイズ店では手に入らないようなペット用品を専門に取り扱っているからです。

・顧客は専門性に惹かれる

近年の傾向として、ペットの飼い主は、商品やサービスの選択において、より賢く、より選り好みするようになっているそうです。その結果、インターネットではなく、実店舗のペットショップに訪れようとする人が多くなります。大手ペットショップの従業員は、動物を世話した経験がほとんどないバイトやパートである一方、小規模なペットショップには、動物について知識がはるかに豊富なエキスパートが揃っています。

デメリット

マイナス面としては、ペットショップの立ち上げは、かなりの額の初期費用がかかるかもしれません。通常の中小企業の経営者のように、初期資金があまりない場合もあるでしょう。ただし、そういった場合でも、小さな会社の資金を得るための方法はいくつかあります。だから、自社が必要とするものとそれを入手するための最良の方法について、とことん調べて研究しましょう。

・他店との差別化を図る

ペットやその飼い主が行く所は、米ペットショップチェーン大手「ペトコ(Petco)」だけではありません。大型スーパーマーケットチェーン「ウォルマート(Walmart)」や「ターゲット(Target)」など、多くの小売店がペット用品の取り扱いを急速に拡大しているのは、現在のペットブームを見越した先見の明があるからです。小規模なペットショップには難しいことかもしれませんが、ペット用品だけを扱う大型店も同じように苦境に立たされているのは、それほど悪いニュースではありません。

このような業界全体にとって厳しい状況を打破するには、市場で差別化を図る必要があります。自社ならではのユニークな商品・サービスを提供し、特定の種類のペットフード専門店としての地位を確立しましょう。また、小規模でカスタマイズされたお店が本当に得意とする分野はいくつかあります。この点については、できる限り詳しく学んでおくと、さらに競争力を高めることができるでしょう。

・ブランドを確立する

ペットショップ事業を立ち上げる際には、強力な「ブランド・アイデンティティ」を持つことが非常に大切です。そのためには、まずはキャッチーなビジネスネームを考えましょう。ペットショップの斬新な店名を考えるのも良いアイデアの一つですし、そのほかにも、この種のビジネスでは、面白いブランディング手法がたくさんあるかもしれません。